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就活(特に化学、非鉄金属メーカー)、スーツなどの情報を配信。ショボイ記事ばっかですが、こつこつやっていきます。

【就活】オススメ!化学メーカー8選!!

化学メーカーに興味を持ったものの、全部聞いたことないし、なにがなんだか…という人は多いはず。なので、化学メーカーを就活でひたすら回ってきた私が、主観でオススメ企業を紹介しよう。

 

 

No.1 DIC

 

売上 8055億円

従業員数 20620人

海外売上比率 約60%

インキを中心に取り扱う。吉岡里帆が3年連続でCMのイメージキャラクターを務める。海外展開に早くから取り組んでいたため、グローバル展開も進んでいる。東京駅徒歩圏内に自社ビルを構えており、とても綺麗。海外駐在のチャンスも非常に多い。給与体系が年功序列ではなく出来高とも言われており、これは化学メーカーには非常に珍しい。年収千万を狙える。紙などのインキは厳しいが、食品のパッケージなど幅広く手掛けていて、途上国への展開も進んでいるので、未来はあるだろう。秋あたりにワンデイのインターンがあり、そこで選考の優遇があると聞いたことがある。採用は面接のみ。

 

 

No.2 JSR

 

売上 4219億円

従業員数 7203人

海外売上比率 約50%

ブダジエンを使った、自動車用のゴムなどを製造する。日本ゼオンも同じ分野に属するが、JSRがシェアトップ。年収千万を狙える上に、比較的ホワイト。汐留直結のビルで、とても綺麗。ブタジエン事業の利益率が悪くなってきており、新たな事業分野の開発がマスト。しかし、ライフサイエンスの分野もまだ事業化出来ておらず、その辺の動きの遅さが目立つ。夏に5デイのインターンを行っており、化学メーカーでは唯一だろう。営業同行などの充実のコンテンツ。倍率は高いが、挑戦してみよう。本選考にグループディスカッションあり。

 

 

No.3 昭和電工

 

従業員数10634人

売上 9921億円

海外売上比率 約40%

 

ニッチトップを目指していく機能性化学メーカー。中国の環境規制が変更されたことで建設需要が増加、その影響で「黒鉛電極」という製品が大きく利益を叩き出した。今、波に乗る企業だ。しかし、こういう特需みたいなものは、長くは続かない。そこを見越して、このタイミングで計画的にリストラ(クビのことじゃないよ)を実施。今後さらなるヒット商品を生み出すべく、着々と準備を進めている。浜松町に自社ビルを構えており、とても綺麗。40歳あたりで年収千万に到達する。採用は面接のみ。

 

No.4 東ソー

 

売上 7537億円

従業員数 12037人

海外売上比率 約50%

 

国内屈指の総合化学メーカー。ナフサクラッカーを所有している。南陽にアジア最大級の工場を持っており、アジア諸国に規模で勝負できる数少ない日系企業。非常に体力がある企業である。年収千万が狙えて、ホワイト。採用は面接のみで、2回だけ。時間も短いため、就活生への負担が少ない。ただし、Webテストは難しい。

 

No.5 日産化学

 

売上 1934億円

従業員数 2511人

海外売上比率 不明

 

日産という名前だが、自動車の日産とは関係ない。規模こそ大きくないが、確かな技術力を持っている。「研究開発費売上高比率」という指標があり、技術開発にどれだけ注力しているかが分かる指標だが、日産化学はこれがJNCなどと並び非常に高い。メーカーのコアである技術力がしっかりしている印象。採用は普通に大企業並に難しい。

 

No.6 住友化学

 

売上 2兆1905億円

従業員数 31837人

海外売上比率 64%

 

このページでは初めての売上兆超え企業となった。覚えとおくと良いが、「1兆」という数字はある種、企業の規模を測る基準と言える。9921億円と売上を伸ばしてきた昭和電工も、「売上1兆を目指して」という形で事業を拡大してきた。中期経営計画などで、売上1兆を目指す企業は多い。

そんな中、2兆超えのぶっ飛んだ額をたたき出すのがこの住友化学

 

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画像:業績ランキング 化学 Ullet

 

上の図を見てもらえば分かる通り、国内3位の売上。皆様ご存知の「花王」、「資生堂」らを大きく引き離す、莫大な事業規模が特徴だ。

ここでもうひとつ付け加えると、日本には三大化学メーカーなるものが存在する。すなわち、「三菱ケミカルホールディングス」「住友化学」「三井化学」の3社だ。旧財閥系の企業名に負けない、立派な競争力を誇っている。

三菱ケミカルは、日系化学業界では他の追随を許さぬ巨大企業。社員はリーダーシップに満ちたエリートが多いそうだ。

三井化学は、規模こそ他の2社に劣るが、少数精鋭で莫大な売上を誇っている。社員はフランクで自由な人が多い。採用選考も極めて自由度が高く、雑談にしかおもえないような内容だった。(落ちた。)

そして、住友化学。エチレンプラントを有する総合化学メーカーで、汎用品を扱う。しかし、特筆すべきは機能性化学品の強さ。海外展開にも早くから取り組んでおり、社員のほとんどに海外駐在のチャンスが回ってくる。研究開発にも注力しており、その技術力で次世代に繋がる新製品を生み出す。社員は真面目で落ち着いた人が多く、採用選考でも学業のことを問われることが多い。そして、意外と難易度が低い。これは他の2社と比べてということになり、もちろんこれだけの大企業とだけあり、非常に難しい。しかし、相対的に見ればチャンスはある。採用枠が比較的多いことが関係しているのかもしれないが、詳細は謎。

2年後くらいに日本橋にオフィスを移転することも決定しているようで、綺麗なオフィスで働ける可能性も高い。選考にはグループワークがあり、これが極めて重要なプロセスになる。ここでの評価により様々なルートが用意されているらしく、社員面談ルート、グループ面談ルートなど、色々とあるらしい。メガ企業にありがちな、極めて不透明な選考ルートだ。(日本製鐵も面接が10回くらいあるらしい。就活生泣かせである。)

 

No.7 セントラル硝子

No.8 日本板硝子

 

この2社については、また別の記事で触れようと思う。

 

 

優良企業の見分け方

ここまでつらつらとオススメ企業を並べてきたが、これはあくまで私の個人的な基準により選定された、バイアスマシマシの企業に過ぎない。そこで、皆さんが自分で優良企業を探す手助けになるよう、私が使用した指標を紹介したい。

 

1⃣海外売上比率

グローバル企業を志向する人にはオススメの指標。売上高のうち、海外で計上したものの全体に対する割合を表したもの。その目安は、

 

30%以下;ドメスティック企業

40%;バランス型企業

50%;どちらかというとグローバル企業

60%;しっかりとグローバル展開できている企業

70%付近;社内でも英語バリバリの超グローバル企業

 

ざっくりとこんな感じ。もちろんこの数字がすべてではないが、おおむねのグローバル具合はこの数字を見ればわかる。「英語やだ」「海外やだ」という人も重視すべき指標だろう。

この指標で注意すべき点は、40%や30%で「グローバル企業」をうたっている企業が存在するということだ。以前、30%の企業の説明会でそのような発言があったため、「30%という数字は、正直海外展開が遅れているという印象を持ちましたが御社としてはどうお考えですか。」と確認したところ、「実は、海外展開をしたかったんだけど、体力が残ってなくてね…」と答えてくれた。ここでいう「体力がない」というのは、海外展開に回すだけのリソースがなかったということである。そもそもリソースというのは資源のこと。ここでいうリソースというのは、すなわち経営資源のことである。経営資源とは、ヒト、モノ、カネ、情報の4つと言われている。海外展開に回す経営資源の余力が残ってなかった、ということだ。すなわち、その企業はグローバル企業ではない。「グローバル企業になりたかった企業」である。数字は残酷だが正直で、すべてのバイアスをとっぱらってくれる。人事のグローバルという言葉に惑わされることなく、しっかりと数字を見ていこう。

ちなみに、この海外売上比率は意外と探すのがめんどくさい。リクナビの売上高などが書いてあるページに記載があることもあるが、ないことがほとんど。企業HPやパンフレットにないものかと探し、それでもみつからなかったら社員に聞いてみよう。私はこれらの方法で、選考を受ける企業の海外売上比率を把握していた。

 

2⃣海外に駐在している事務系社員の割合、もしくは海外駐在を経験している事務系社員の割合

 

前項に引き続き、グローバル志向の人にはオススメの指標。海外売上比率60%くらいの真のグローバル企業で、駐在している社員が10%くらいの企業が多い。これをひとつの目安に、その企業で自分が海外駐在を経験できそうか否かを見極めよう。

加えて、海外駐在に出向く社員の年次はどのくらいが一般的かも聞くと、なお理解が深まる。駐在先がある程度の規模を持っている場合、比較的若い年次(20代後半~30代前半あたり)で駐在のチャンスが回ってくる可能性もある。逆に、駐在先がまだまだ小さいと、駐在員はマネージャーとして、社長のようなイメージの業務になる。そうなるとやはり年次も上がり、40代などになる。若いうちに海外の経験を積んでおく、はたまた海外拠点でマネージャー経験を積んで本社の経営幹部に帰ってくる、あなたのイメージに近いのはどちらだろうか。

 

3⃣売上高

 

なにを今更、という感じだが、これも重要な指標だ。ある程度大きく名の知れた企業の方が、取引先が安定していたり、資金調達が容易だったり、なにかと仕事がしやすい。これも目安を記載しておこう。

~2000億円;中小企業

~5000億円;中堅企業

~1兆円;名の知れた大企業

1兆円以上;国内有数の巨大企業

こんなイメージ。日本の化学メーカーは歴史が長く立派で名の知れた企業も多いため、中堅企業以降なら知っている人からしたら立派な企業だ。しかし、化学業界を知らない人からしたら、中小企業もメガ企業もまるで見分けがつかない。おそらく、最初はみなさんもそうだろう。まずは、売上高を参考にしながら大企業かいなかをオートマティックに見極めよう。「日本〇〇」みたいな名前だとなんだかデカそうに思えるかもしれないが、調べてみたら1000億円以下なんてこともざらだ。財閥系の名前にもよくだまされる。最初は数字に頼るのもいいと思う。

 

4⃣営業利益率

 

「営業利益率」は、簡単に言えば、その事業で儲かってるの?という指標。100円の商品を作るのに110円の原価がかかっていたらマイナスになるし、90円で作れたらプラスになる。80円で作ったものを100円で売れていれば、もっと大きな数字になる。というようなイメージだが、かなり雑な説明なので、詳しくは各自で調べてみてほしい。これの目安について書いていきたいのだが、前提として、化学メーカーの利益率はメーカーのなかでもトップクラスで高い。そこだけ頭に入れておこう。さて、目安は

 

5%近辺;まあまあ

~10%;結構いい

10%~;やばい、すごい

 

極めてボキャ貧になり恐縮だが、だいたいこんなイメージ。この数字が高いということは、それだけクオリティの高いものを作れている、市場でうまく立ち回れている、世間から求められるものを作っている、物流費等を無駄なく管理できている、といえる。もっと言えば、その企業を通すだけで製品の価値が格段に上がる、ともいえる。この指標が優秀な企業は、それほど存在価値が高いということなのだ。

 

5⃣研究開発費

 

その名の通り、製品の研究開発に注ぎ込んだ費用のこと。研究開発とは未来の製品の種探しであり、未来への投資だ。現状の事業にあぐらをかき、未来への投資を渋る企業に、私は入りたくないと思った。設備投資費などと共にチェックしておくことで、企業が長期的な目線で運営しており、コアとなる技術力をしっかりと醸成しているかを確認しておこう。

目安について、研究開発費の尺度を示すのは少し難しい。「研究開発費売上高比率」という指標が最も使いやすいだろう。その名の通り、研究開発費を売上高で割れば出てくる。財務諸表に書いてあることもあるが、無ければ自分で出せば良い。具体的な目安は、

 

~3%;大丈夫かな…

~6%;まあ普通

~9%;未来は明るい

10%以上;非常に高い技術力を持っている

 

こんな感じ。10%以上の企業は国内でもかなり限られていて、確か日産化学、日本化薬あたりだったと思う。本当に数える程しかなく、心強い数字だ。

技術力は、研究開発によるものだけではない。M&A(企業の合併、買収)により、高い技術力を持つ企業を抱き込んでも、技術力は獲得できる。研究開発と併せて、そういった投資の動きも重要だ。中期経営計画などで「M&Aに〇〇億円を準備」みたいなことを書いてあることも。これも、しっかりと未来を見据えていることの裏付けだ。

 

 

6⃣残業時間

 

これはみなさんも気になるところだろう。目安として、月の労働日数はだいたい20日。すなわち、月間平均残業時間が20hだった場合、平均して1日1h残業していることになる。定時がだいたい5時だから、6時くらいには帰れるかな、というイメージだ。では、具体的な目安に触れていこう。

 

~10h;まれに見つけられる超ホワイト企業

~20h;働きやすいホワイト企業

~30h;まあそのくらいだよね、まだホワイト企業

~40h;ギリギリホワイト企業

~50h;怪しい…

50h~;入りたくない。

 

これは、Open works(以前のVokers)での残業時間を目安に書いた。人により基準は変わると思うが、私は40h近い企業には一切応募していない。ホワイト企業がいいから。幸い、化学はかなりホワイト企業が多い。就活は大変だが、入ってしまえばまったりと暮らせるだろう。

加えて、定時も確認しておこう。定時の実働時間はデフォルトで8hだが、まれに8.5hのところもあるし、逆に7h45mや7.5hのところもある。見た目の残業時間に惑わされず定時も見ておかないと、「残業時間が少ないから選んだのに、定時自体が長いから、実働時間はおもったより長かった…」なんてことになりかねない。企業の採用HPや募集要項に必ず書いておるので、要チェック。

 

7⃣年間休日

 

残業時間と併せて、しっかりと確認しておきたい。目安は、

 

~120日;見たことない。

~123日;普通。

~127日;ちょっと多いやん♪

128日~;太っ腹すぎwwww

 

といった感じ。年間休日が1日増えれば、実働時間が9時間くらい減るわけだから、かなりうれしい。

 

 

 

 

 

いかがだっただろうか。私とは違う企業選びの軸を持っているあなたは、自分が大事にする指標を見つけよう。

それが数字では測れないのなら、企業にどんどん足を運ぼう。

ひとつの基準をもって企業を評価するという方法は混乱をせずに済むし、志望動機もとても書きやすいし、大事な考え方だ。

自分だけのお気に入り企業を見つけよう。