orenancaのこつこつブログ

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#CityReview PL第4節 v.ブライトン 19/8/31

今回は、シチズンでありながらマッチレビューが大好きな私が、「シティの試合を毎回マッチレビューしてくれる人がいたらな…」と思い、だったら自分でやってみるかということで、プレミアリーグ第4節、ブライトン戦のレビューをしてみようと思う。

とはいえ、サッカー経験もなく、サッカーの知見も浅いうえに、シチズン歴もペップが来てからと、にわかもいいところなのが私である。そんなひよっこが書いた記事だと思って、暖かく見守って頂きたい。

 

では、スタメンから見ていこう。

 

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両チーム、こういったラインナップになった。

 

続いて、得点を振り返っていこう。

 

まずは、前半2分。右サイド低い位置でボールを保持していたシティは、複数の選手を経由して素早くサイドチェンジを開始する。1本のロングボールでの展開もボールの移動が早く効果的だが、細かく繋ぐサイドチェンジは常に別の選択肢を保持しながらサイドチェンジできるため、違った良さがある。相手は中央のケアにも追われることになり、ボールホルダーや受け手に積極的に詰め辛くなるのだ。ラポルテ、ジンチェンコと素早く繋ぐ。今日のブライトンは5-4-1のシステムを採用した。ハーフスペースのケアや、ペナルティ内でのスペースのケアを重要視したフォーメーションとも言える。さらに、ボールサイドに選手を圧縮してスペースを奪い、シティの自由を制限する選択をした。右サイドに寄っていたブライトンの選手は、素早いサイドチェンジに着いていけない。実は、こういった場面は試合中に今回のみならず何度も散見された。そこでキーになるのは、ブライトンの中盤4枚の脇のスペース。右サイドはウォーカーがCB気味に位置取る事もあり、代わる代わる選手がそこのスペースを使う。しかし、左サイドではほとんどの場面で、ひとりの選手が中盤の脇のスペースを利用した。ジンチェンコだ。彼はご存知の通り、もともとフルバックは本職ではなく、中盤を主戦場とする選手だ。その類まれなるパスセンスを活かして、彼はこの試合、躍動した。この場面では、細かいサイドチェンジからボールを受けたジンチェンコが、高精度のスルーパスを供給。スターリングがディフェンスラインを前側に釣るようなランニングでスペースを提供すると、シルバが絶妙なタイミングで飛び出し、見事にDFライン裏のハーフスペースをゲット。GKのライアンも吊り出され、ゴールは空けざるを得ない。アグエロがゴール方向のファーに走り込みながら相手DFを釣り出すと、マイナスにぽっかりとスペースが。見つけたデブライネが走り込み、冷静に右足で沈める。実に開始2分にして先制ゴールを沈め、エティハドでブライトンを圧倒する。

 

前半36分、アクシデントが発生。CBのラポルテがタックルにいった際に、相手選手と交錯。立ち上がることもできず、担架で運び出される事態となった。これで、シティのCBの台所事情はさらに厳しくなった。ラポルテの負傷は年末か年明けあたりまで長引きそうだ。ストーンズはインターナショナルブレーク明けには起用可能となりそうだが、コンパニを放出した今、ビルドアップやディフェンスの判断に不安が残るオタメンディを軸として起用することになりそうだ。この日もひとつ自陣深くでのパスミスが見られ、その他の場面でも最善の選択はできていないように思われる。強豪相手のハイプレスと効果的なランニングに、どこまで耐えられるだろうか。もうひとつ上のレベルのパフォーマンスが求められるだろう。また、ストーンズを欠くこの日にラポルテの穴を埋めたのはフェルナンジーニョ。天性の守備センスと、線の細さに似合わぬパワフルな当たりは、シティのCBとして相応しい振る舞いだった。ビルドアップの安定もはかれるとあって、ここまでジーニョがCBでプレーできたのはプラス材料だ。他には、ウォーカーやエリックガルシアなどのCB起用も可能性として残されている。どちらにせよ、この過密日程を本職CB2枚で乗り切るのは、至難の業と言って差し支えないだろう。

 

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しかし前半42分、シティが突き放す。ウォーカーの後方からの縦パスに、マレズが反応。タイミングよく中央に入り込みながらボールを受ける。難しいファーストタッチだったが、完璧なコントロール。カットインしながら、背後に走るデブライネを見つけた。今日のマレズは冴えている。咄嗟のヒールパスで攻撃を加速させる。すると、すぐさまゴール前、DFの間に位置どってクロスを待つ。デブライネが入れたグラウンダーのクロスは、フリーになったマレズの前を通過。後方からやってきたのはアグエロだ。ブライトンは後手後手、マークを捕まえきれない。さらにアグエロがひとつキックフェイントを入れれば、DFはバランスを崩す。DF2枚のブロックは及ばず、アグエロが神コースにビューティフルゴール。PA内で落ち着き払った完璧な振る舞いを披露した。

 

前半が終了。スコアは2-0とシティが圧倒したが、ポゼッションは約50%ずつを分け合う形となった。ブライトンはグラハムポッター新監督のもと、ポゼッションを志向するサッカーを果敢に貫いた。シティはいつもにまして前線から激しくプレッシングしたが、動じずに自陣深くで落ち着いてボールを保持した。しかし、シティのゴールにそこまで多く迫れた訳でもなかった。私はその原因は、

①横パスやバックパスの比率が多かったこと

②敵陣でサイドを変えるようなボールを蹴れなかったこと

の2点が大きいと思っている。もちろんこれらを実行できた場面もあり、大きなチャンスに繋がっていた。しかし、もうひとつ大きな原因があったように思う。それは、

③トロサールのクオリティの低さ

である。トロサールの出来次第では、ゲームの展開は違ったものになっていたかもしれない。ベルナルドとバーンの分厚い攻撃で、シティの右サイドを幾度となく攻め立てたブライトン。その哲学は、今後の可能性を感じるには充分な内容だった。

 

しかし、後半10分にシティは試合を決定づける。やはりハーフスペースでフリーになったジンチェンコは、シルバに縦パス。ダイレクトでシルバがはたくと、バイタルでアグエロが受ける。完璧なファーストタッチから、ゴール右上隅にノーチャンスのビューティフルゴール。

 

さらには後半34分、代わって入ったベルナルドシルバがわずか1分足らずで得点。終わってみれば4-0と、危なげなく勝ちを重ねた。

 

では、選手を採点していこう。

 

㉛ エデルソン......6.5

正直あまりプレーの記憶がないが、クリーンシートを達成。安定したパフォーマンスを見せた。

 

②カイルウォーカー.......6.0

2点目の起点になる縦パス含め、今季は積極的な攻撃参加が目立つ。シティの攻撃に厚みをもたらした。ブライトンの左サイドからの攻撃には手を焼いたが、結果的にはクリーンシートを達成した。

 

⑭ラポルテ.......6.5

この日も攻撃の起点になった。無駄のないボールコントロールと縦パスのうまさはチームに不可欠。早く元気になってくれることを願っている。

 

オタメンディ......6.0

落ち着いた対応で、ブライトンの攻撃をシャットアウトした。ビルドアップでひとつミスがあった。

 

⑪ジンチェンコ......7.0

相手の中盤4枚の脇のスペースで躍動。2得点の起点となるパスを出した。この試合のキーマンとして、充分なパフォーマンスを見せた。守備ではまだ左サイドのスペースを管理できているとは言えず、改善が必要である。

 

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⑯ロドリ.......7.0

完璧なパフォーマンスを維持した。やや危険なビルドアップもなくなり、安定したボールさばきがシティのポゼッションを支えた。守備では前に出ていく、カバーリングとそつなくこなして見せた。彼のタックルは今日も強烈で、奪いきる力は世界でも指折りだろう。我々が素晴らしい補強をしたことを、今日もロドリは教えてくれた。

 

⑰デブライネ......6.0

前節に引き続き、ややコンディションが思わしくない印象。しかし、しっかりと攻守に走り回り、チームに貢献。アシストも記録した。

 

㉑ダビドシルバ......7.0

前節に引き続き、トップフォームを維持している。判断も冴えており、得意のバイタルやハーフスペースを使った攻撃が今日も相手を苦しめた。アシストも2つ記録。

 

スターリング......6.0

あまり存在感を示したとは言えないが、フリーランやプレッシングでは組織的な動きを見せ、チームに貢献した。

 

セルジオアグエロ.......7.5★

彼の今季のベストゲームとなった。ゴールはふたつともプレッシャーを受けながらノーチャンスのコースに蹴りこんでみせた。格下相手に苦しむこともあるシティにとって、心強いストライカーであることを示した。そして、なんといっても今日は精力的な守備貢献が目を引いた。前線からスプリントしてプレッシングをかけ、相手のビルドアップを制限した。ブライトンを苦しめるには充分だった。

 

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㉖リヤドマフレズ.......7.0

今季のマフレズはなにか違う。右サイドからチャンスを作り、得点に絡んだ。ファーストタッチも冴えており、カットインのキレも良かった。フリーランニングも良く、チャンスを作った。守備貢献も申し分なく、自陣深くまでプレスバックしたり、中盤でインターセプトしたり、精力的に守備参加した。今季の彼は、なにかやってくれそうだ。

 

 

さて、次の #CityReview は、9/14 25時30分開始のノーウィッチ戦でお会いしましょう。